産後の「あなた」のための準備をしていますか?
出産にむけて、赤ちゃんのためのグッズは家の隅に着々と増えていく。
一方で、産後のあなたのための準備は進んでいないのではないだろうか。
(パパ育休の場合はパパも準備が必要だと、私は思っています)
甘い。甘すぎる。産前休暇に入り、Youtubeで出産動画をみてイメトレに励んでいた自分に伝えたい。
産んだ後の準備をしておかねば。産んだ後、あなたは眠れぬ毎日を過ごす。
毎日の睡眠時間は3時間、よくて5時間。泣いているあかちゃんを前に、自分も泣きたくなる。
毎日毎日、授乳して、オムツを替えて、寝かしつけをする。日に何度もである。…まるで前に進んでいる気がしない。
久々にテレビをつけたら、全く知らないニュースばかり。
まるで、社会から孤立しているような気持ちになってくる。
赤ちゃんはかわいい。毎日可愛いかわいいと言い続けても足りないくらい。
でも、それでも、私は疲れてしまったのだ。
そうなってから、「よし、リフレッシュしよう!」なんて考え始めるのは難しい。
寝不足は、思考停止につながる。
だから、準備をしておこう。
これからくる、幸せに溢れた、でも眠れない日々のために。
伝えたいこと
まず結論から伝えると、ぜひ産前に「オープンイヤー型のイヤフォンの購入」と「オーディオコンテンツの用意」を済ませておくことを、強くお勧めしたい。
なぜオープンイヤー型なのか?どんなコンテンツがいいのか?そのあたりは後で説明する。
最初に、耳読にハマるまでの私の話をしたいと思う。
ぜひご自分の産後を想像しながら読んでほしい。
産後に感じた「話題が無い」ストレス
産後は本当に眠る時間がない。
3時間おきに授乳をして、オムツを変えて、寝かしつけて、寝てくれたら洗濯をして、会社に出す書類を用意して・・・
ひと段落して眠ろうとしたら、30分後には次の授乳…そして産後ハイというやつだろうか、眠るのに時間がかかってしまって結局20分しか寝られなかった。なんてことザラにある。
私は、ほぼ毎日そんな感じだった。
(私はワンオペの時間はほぼなく、生後1ヶ月目は実家に世話になり、生後2ヶ月目〜5ヶ月目は夫が育児休暇を取得してくれていた。
それなのにこの様である。ワンオペの方はリアルに眠る暇もないだろう。)
最初の1ヶ月は、赤子のお世話という新しいことに慣れることに必死だった。
それが、お世話になれてきた生後3ヶ月を目前にしたあたりで思ったのだ。
赤ちゃんを生かすこと以外、何もできてないな、と。
家族と話すにも、なんの新しい話も頭に浮かばないのだ。
正直、それで十分だと思うのだ。今となっては。
ただ、その時の私はそうは思えなかった。
生後2ヶ月の小さな赤ちゃんを胸にだき、「布団で寝てくれよ!」と泣きたくなったり、
来年会社に復帰して、私は本当に働いていけるんだろうか。この1年で社会から、職場の仲間から取り残されてしまっているんじゃないか。と不安になったり。
極め付けは、しゃべることが好きなのに、話すネタが全く思い浮かばない、という現実だった。
育児を通して、学ぶものも勿論あると思うのだ。それが仕事に生かせることもあるだろう。
でも、それでも、何か新しい知識を情報を頭に入れたかった。
いつでも何か、新しい話ができる。そういう自分でありたかった。
そんな私が、最終的にどっぷりハマったのが「耳読」だった。
かっこつけて「耳読」なんて言っているが、つまり「オーディオコンテンツ」を聞いていた。
ただそれだけなのである。
なぜ耳読をはじめたのか
産前から(というか結婚してから)ずっと、夫と夕食中にPrimeVideoを見る習慣があった。
この習慣は産後も細々と続いており、この時も何みようか?となって、白羽の矢が当たったのが「ハリー・ポッター」だった。
説明不要の、超有名ファンタジー映画だ。
ほとんどの人がその名前を聞いたことがあると思うが、この映画の最終作まで全てみた、という人は一握りでは無いだろうか。
そんな超大作映画に手を出した。
見始めてから知ったのだが、原作である小説から映画化するにあたって、多くの部分がカットされている。
そのため、見ていると疑問が湧いてくるのだ。
「なぜこんな行動をとったのか?あの発言の意図は?」
そんなとき、Audibleを覗いてみたら、なんとハリーポッター全x作品が聴き放題タイトルになっていた。
つまり、基本料金さえ払っていれば、追加料金なしで見られるようになっていたのだ。
そこから、私の耳読ライフが始まった。
イヤフォンは一日18時間ほど、耳につけたままだ。
夫と話したり、赤ちゃんと遊んだりしている時は停止しておいて、
寝かしつけに入るや否や、Audibleを聞いていた。
1日で3時間聴くこともざらだった。
そして、夫に報告する。
「ハリー・ポッターの映画では描かれてなかったけど、実はハーマイオニーはこんなことしてたらしい」
「ドビーが・・・」「ロンが・・・」
ああ、新しいことを伝えられるって、なんて幸せなんだろう。
新しいこと、といっても所謂ただの小ネタというやつである。
それでもいい。それでも、自分から話題が提供できる。それが嬉しい。
たしか生後3〜6ヶ月で、ハリー・ポッターシリーズは聴き尽くしてしまった。
ただ、そこまでくると私も少し余裕が出てきて、小説以外のジャンル(主にビジネス書)も聴くようになってきている。
こんな経験をしたからこそ、声を大にしていいたい。
出産前に、ぜひ耳読の用意を。
耳読のための準備
長くなったがここまでが、私が耳読をするようになった経緯である。
「わたしも準備しておこう」
そう思ってくださった方に、具体的に何を用意すべきかわたしのおススメをお伝えしたい。
用意して欲しいものは2つである。
① オープンイヤー型のイヤフォン
私が愛用しているのはHUAWAYのFreeClipだ。
耳を塞ぐタイプだと、何も聞いていない時も周りの音が耳に入ってきづらくなるし、
何より外耳炎などのリスクも大きい。
そのためオープンイヤー型のイヤフォンをお勧めしたい。
(オープンイヤー型であっても、イヤフォンが汚れていたり、蒸れたりすると耳には良く無いそうなので、私はイヤフォンを時々掃除する、右耳だけ・左耳だけの時間を交互に取るなどの対策をとっている)
正直、以下の2点を満たすオープンイヤー型のイヤフォンであれば、なんでもいいと思っている。
・光らない
接続状態をしらせるために、親切にも光る仕組みがついているイヤフォンがある。
私の購入した1代目のイヤフォンがそうだった。
寝かしつけのとき、娘が寝てくれないと「この光が気になるのか?」と疑心暗鬼になるため
お勧めしない。
光らないイヤフォンを選択しよう。
・耳が痛くならない
いざ聞こうと思ってからイヤフォンを着ける、という流れではいつかそれが面倒になる。
イヤフォンは日中つけっぱなしが基本だ。
そのためのオープンイヤー型だ。
つけたままにしても痛くないイヤフォンを選ぼう。
私の使っているFreeClipは「つけているのを忘れる」と複数名のYouTuberが推薦していたものだが
私の耳が小さいからか、やはりずっとつけていると違和感がある。
そのため左右を入れ替えながら使っている。
イヤフォンで悩むのがめんどくさい人には、とりあえずFreeClipをお勧めする。
私が購入したときは、ブラックとパープルの2色展開だったのだが、なんと新色ホワイトが販売されていた。かわいい。
② 耳読コンテンツを用意しておく
Amazonの欲しいものリストに登録しておく、Voicyで気になるリスナーをフォローしておくでもなんでもいい。
重要なのは産前に用意しておくことだ。
できれば「リフレッシュ用」、ちょっと余裕があるときに聴く「少し頭を使う系」の本など、複数ジャンル用意しておくとなお良い。
赤子のお世話をするお疲れの脳みそでは、聴きたいコンテンツを探すことはできない。
余裕があれば、Audibleを契約してライブラリに登録、までしておけるとすぐ聴くことができる。
初月無料とはいえ、産前〜産後2週間くらいまではおそらく聴くことはないので、出産予定日数日前か、入院中の手が空いた時に登録でも十分だろう。
用意するものは以上だ。
ここまで用意できたら、一旦このことは忘れて大丈夫だ。
そして、産後辛くなったら、思い出して欲しい。
まとめ
ここまで、私がなぜ耳読を始めたのか、どんな準備が必要かということを話してきた。
産前のママパパで、もしこの記事を読んでくださった方がいたら、ぜひ耳読を試してみてほしい。
執筆中の今現在、娘は生後11ヶ月になった。
耳読は順調に続いている。というか大活躍している。
私たち親が頻繁にスマートフォンに触るためか、とにかく娘はスマートフォンを見ると「それを渡せ」と要求してくるようになった。(もちろん喋らない、ふんふんと荒い鼻息で主張する)
一度そのモードになると、他に興味が移らないとしばらく不機嫌になる。
そのため、なるべく彼女の前ではスマートフォンを触りたくない。
そんな時に役に立つのが耳読だ。
産後も何かと役に立つので、ぜひお試しあれ。
コメント